【教育課程】

1 教育課程の編成

 教育課程編成の基本方針として、本校の重点努力目標『チャレンジし続ける幼児児童生徒の育成-知りたい 伝えたい やってみたい-』を踏まえ、肢体不自由教育部門と病弱教育部門それぞれの特性に配慮したうえで、次の点に重点を置いて教育課程の編成を行っています。


(1) 多様な幼児児童生徒の実態に応じた教育課程の編成
(2) 一段と進んだ重度・重複化に対応した教育課程の充実
(3) 具体的なニーズに応えるための「個別の教育支援計画」の作成

 

 教育課程の編成においては、肢体不自由教育部門と病弱教育部門それぞれの部門で教育課程を編成しています。そして、児童生徒一人一人の障がいの状態や教育的ニ-ズに対応するため、小学部・中学部・高等部で三つの教育課程を編成して指導に当たっています。

 

ア 幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準じた教育課程による学習グル ープ

 ・幼稚園・小学校・中学校・高等学校の目標・内容に準じ、教科指導を中心に自立活動を加えた指導計画です。

 ・小学部3年以上は総合的な学習の時間(高等部は総合的な探究の時間)を設けます。

 ・実態に応じて下学年の目標・内容を指導することもあります。


イ 知的障がい特別支援学校の教育課程に代替する学習グループ

 ・知的障がい特別支援学校の各教科に代替する指導計画です。

  ※1 児童生徒の心身の発達の状態に応じて、各教科等を合わせた指導を重視しています。

  ※2 自立活動の時間における指導とともに児童生徒の実態に応じて教科別の指導も取り入れています。

 ・中学部・高等部は総合的な学習の時間(高等部は総合的な探究の時間)を設けています。


ウ 自立活動を主とした教育課程による学習グループ

 ・自立活動の内容を主とした指導計画です。

 ・自立活動には「健康の保持」「心理的安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」の6つの区分があります。

 ・児童生徒の発達や障がいの状況が重度・重複化、多様化していることから、個々の児童生徒に応じて必要な自立活動の内容を指導することが大切となります。

   ※1 児童生徒の心身の発達の状態に応じて、各教科等を合わせた指導を重視しています。

   ※2 自立活動の時間における指導とともに児童生徒の実態に応じて教科別の指導も取り入れています。

 ・小学部・中学部・高等部とも、総合的な学習(高等部は総合的な探究の時間)の時間は自立活動に替えて指導しています。


2 自立活動の内容

 自立活動の内容は、人間として基本的な行動を遂行するために必要な要素と、障がいによる学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な要素を次の6つの区分に整理・分類したものです。


(1) 健康の保持 

 生活のリズムや生活習慣の形成、健康状態の維持・改善等に関すること。

 

(2) 心理的な安定

 情緒の安定、対人関係の形成の基礎、状況の変化への対応等に関すること。

(3) 人間関係の形成

 他者との関わりの基礎に関すること、自己の理解と行動の困難に関すること、集団への参加の基礎に関すること。

(4) 環境の把握

 保有する感覚の活用、 感覚の補助及び代行手段の活用、認知や行動の手掛かりとなる概念の形成等に関すること。


(5) 身体の動き

 姿勢と運動・動作の基本的技能、 姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用、日常生活に必要な基本動作、身体の移動能力、作業の円滑な遂行に関すること。


(6) コミュニケーション

 コミュニケーションの基礎的能力、言語の受容と表出、言語の形成と活用、コミュニケーション手段 の選択と活用等に関すること。


                

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